価値観
1. Social and Profit:社会貢献とビジネスの両立
創業当時、私が社会貢献になる事業をやっていきたいと周囲に話すと「予算の多い大企業向けサービスをやったほうがいい」と言われることがよくありました。しかし私は、予防医療を推進して日本を健康にし、社会保障をサスティナブルなものにしたいという創業の思いを実現するためには、健康状態が悪くなりはじめる高齢者に対する予防医療が絶対的に重要だと考えていました。そして、それを担う地方自治体を対象にした事業を展開することが必要不可欠だったのです。
「人と社会を健康に」というミッションの達成を目指す。でも、せっかくやるならそれをビジネスとしても成功させる。創業以来、そういう発想で事業を営んできました。
私たちは人と社会を健康にすることを通して、社会に貢献したいと強く願っています。それと同時に、適正な利益を上げながら成長を続ける力強いビジネスでもありたいと思っています。なぜなら、ビジネスには社会にイノベーションをもたらし、社会全体を変えていく力があると信じているからです。
キャンサースキャンにとって、社会貢献とビジネスの理想的なバランスは51:49。この2つは両立しうるものであり、バランスが取れると信じているからこそ、10:90でも90:10でもありません。
そんなキャンサースキャンにとって、社会貢献とビジネスの理想的なバランスは51:49。この2つは両立しうるものであり、バランスが取れると信じているからこそ、10:90でも90:10でもありません。しかし、最後にどちらのほうが大切かと問われたら、「1」のぶんだけ社会貢献の方が大切だという思いが、この「51」という数字に込められています。
2. Stay True to Science:科学に忠実に
医学や公衆衛生の世界には、人や社会を健康にするための科学的エビデンスが大量に蓄積されています。しかし、それらの科学的エビデンスが、社会的な仕組みや個人の習慣に反映されている割合は決して高くありません。こうした科学的エビデンスと社会的な実践のギャップを埋めることが、私たちキャンサースキャンの大切な役割であると考えています。そんな役割を果たすためには、私たち一人一人が科学的エビデンスに常に忠実であることが重要です。
その一方で、全ての物事にはっきりとした科学的エビデンスがあるわけではありません。私たちは、すでに検証されている科学的エビデンスはもちろん、まだエビデンスの蓄積がないテーマに対してどう向き合うべきかも含めて、科学の方法論とその示唆に常に敬意をもち、忠実でありたいと思っています。こうした考え方は、社内の戦略的、組織的な意思決定にも貫かれています。
3. Respect and Empower:リスペクトある全力サポート
私たちは、クライアントや全ての関係者にとって、一人では成し得ないことの達成を、圧倒的な熱量でサポートできる存在でありたいと思っています。キャンサースキャンには、「人と社会を健康に」というひとつのミッションを達成するために、さまざまな業界から異なる文化的、技術的バックグラウンドを持ったプロフェッショナルが集まっています。また、クライアントである地方自治体と、私たちのようなベンチャー企業では、組織的な環境や文化にもさまざまな違いがあります。こうした違いを抱えながら一緒に何かを成し遂げていくときに欠かせないのが、相手へのリスペクトです。お互いの違いを理解し、効果的かつ現実的な課題解決方法は何なのかを踏み込んで議論するためには、本質的なリスペクトが欠かせません。私たちは、何かを成し遂げようとしている誰かを、リスペクトを込めて本気で助けようとする時に、課題解決の質が格段に向上すると信じています。