06 Feb 2023

恵庭市とアムジェン、キャンサースキャン 「骨粗鬆症疾患啓発の推進に係る連携・協力」 に関する協定締結

北海道恵庭市(市長:原田裕)とアムジェン株式会社(本社:東京、以下「アムジェン」)、株式会社キャンサースキャン(本社:東京、代表取締役:福吉潤、以下「キャンサースキャン」)は、202212月に「骨粗鬆症疾患啓発の推進に係る連携・協力(疾患啓発コモンズ)」(以下、本事業)を締結しました。アムジェン株式会社の骨領域における産官連携事業協定は、大阪府大阪市、千葉県佐倉市、北海道小樽市に続いて、4例目となります。

骨粗鬆症に起因する骨折の多くは、骨の強度が低下し、わずかな外力によって骨折が引き起こされる脆弱性骨折です。
一度、脆弱性骨折を起こした骨粗鬆症の患者さんは、1年以内に次の骨折を連鎖的に引き起こす二次骨折のリスクが極めて高くなります。すでに生じた骨折自体が次の骨折の危険因子のひとつとされており、最初の骨折から1年以内に次の骨折を起こした人は23%、5年以内では54%に上るというデータ
もあることから、骨粗鬆症の早期治療は二次骨折予防のための重要な根拠となっています。
この度の三者協定は、一度骨折を経験しているにもかかわらず骨粗鬆症の治療が開始されていない方々、治療を開始したものの中断されている方々に向けて二次骨折のリスクの啓発や、二次骨折予防のための医療機関受診を促し、骨折による寝たきりやそれに伴う介護負担の軽減を目的とするものです。

北海道恵庭市の住民基本台帳によると、令和5年1月1日現在、65歳以上の人口は20,008人となっており、高齢化率は 28.5%となっています。高齢者数の将来推計値を算出すると、団塊世代が 75 歳以上となる令和 72025)年度には 30.4%となることが予測されます
また、団塊ジュニア世代が 65 歳以上となる令和 222040)年度には、高齢化率が36.5%となることが予想され、これは恵庭市民の 3 人に1人が 65 歳以上の高齢者となることを示しています
2。また高齢化の進展と共に要支援・要介護認定者数も増加し、令和 72025)年度には 3,473 人、認定率は 16.4%まで上昇することが予測されています。

こうした経緯から、本事業の実施にあたって、恵庭市とキャンサースキャン、アムジェンの三者は、恵庭市の4074歳の国民健康保険の被保険者と75歳以上の後期高齢医療制度の被保険者を対象に、疾患啓発、行政と医療の連携支援を行い、地域の高齢化に伴う課題のひとつである骨折のうち、特に二次骨折予防のための環境づくりの構築を目指します。骨粗鬆症の検査や治療が勧められる方の受診行動を促し、骨粗鬆症患者さんが適切な医療を受け、介護予防や健康寿命の延伸に繋げられるよう、取り組んで参ります。

恵庭市について 

北海道恵庭市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、恵まれた交通アクセスと穏やかな気候風土を持つまちで、早くから住宅地整備を進めると共に、公共下水道や大学・専門学校、工業団地などの都市基盤の整備が進められ着実に人口が増えてきています。支笏洞爺国立公園を後背地とした恵庭渓谷には、「白扇の滝」や「ラルマナイの滝」などが点在し、観光スポットとして、また、最近では市民主導による花のまちづくりが盛んで「ガーデニングのまち」として全国的に知られるようになりました。令和4625日から724日までの1か月間は、恵庭市をメイン会場として「ガーデンフェスタ北海道2022」が開催され、延べ34万人が来場しました。

ウェブサイト:https://www.city.eniwa.hokkaido.jp/ 

 


アムジェン株式会社について
 
アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約700人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。詳細については www.amgen.co.jp をご覧になるか、 https://www.facebook.com/amgenjapan をフォローしてください。