Tomoyuki Manno

人と社会が健康になるための
「はじめの一歩」を支える存在に

―万野さんのバックグラウンドと、キャンサースキャンでのキャリアの変遷を教えてください。

前職では、アパレルブランドのマネジメントに従事し、戦略立案・施策実行・ブランドの構築に携わっていました。2016年よりキャンサースキャンに参画し、最初はプロジェクト担当として、地域の保健・予防医療事業の計画策定業務やがん検診のコンサルティングなど、地域の医療課題特定や対策を探索的に行っていました。その後、ソーシャルマーケティングチームのリードを任せてもらうことになり、現在はソーシャルマーケティング本部の部門長と、特定健診受診率向上事業部、ならびに健診後勧奨事業部の責任者を務めています。

―キャンサースキャンに入社しようと思った理由は何ですか?

「業界に携わる全員がハッピーになるビジネススキームを作りたい」と考えていたときに、キャンサースキャンのことを知りました。「人と社会の健康を実現したい」というミッションがこれからの社会に必要であると強く感じ、自分もその未来を共に創っていきたいと考えるようになりました。また、「ソーシャルマーケティング」を掲げて新たなマーケットを切り開いていくことへの可能性を感じたことも、入社の決め手となりました。

―ソーシャルマーケティング本部の役割を教えてください。

ヘルスデータ解析とマーケティング理論を組み合わせたソーシャルマーケティング手法を用いて、対象者に行動変容を起こしてもらえるような事業企画を策定し、さまざまなチームと連携しながら実行していきます。
また、常により良い手法を取り入れて改良することを重視しており、最近では行動経済学理論「ナッジ」(人が強制によってではなく自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法)を取り入れて、さらなる事業成果を出すべく活動を進めています。予防医療をサステナブルに提供するために、会社のコアバリュー(核となる価値観)である「社会貢献と利益の同時追求(Social and Profit)」を推進することが使命だと思っています。

―どんな人がソーシャルマーケティング本部に向いていますか?

ソーシャルマーケティング本部は、クライアントと一緒にプロジェクトを進行する役割を担っています。社内のプロフェッショナルたちのバトンを繋いでいきながら、「人と社会を健康にする」という会社のミッションを最前線で形にする、とても責任の重い仕事です。
明確な答えがない中で、より大きなインパクトを常に渇望し、ダイナミックな変化や難しい挑戦を楽しめる人が向いていると思います。

―ソーシャルマーケティング本部のメンバーを束ねる立場として、気を付けていることはありますか?

メンバーの知見や経験を尊重し、「各チームのメンバーと対話する」ということを大切にしています。
最終的な意思決定は責任をもって行いながらも、組織全体の目標がずれることがないように、何か相談があれば、各チームリーダーを巻き込んで話をしたり、一緒に考えたりするようにしています。

どれだけ組織が大きくなっても、ゴール地点は変わらない
「キャンサースキャンだからできること」にチーム一丸となってチャレンジしたい

―ソーシャルマーケティング本部の部門長を務めながら、特定健診受診率向上事業部、ならびに健診後勧奨事業部の責任者となった万野さんですが、大きな変化はありましたか?

一人一人の思いを尊重しつつ、ゴール地点の目線はしっかりと合わせていくことの重要性や、どうやったらゴール地点の認識を揃えられるかといった戦略の立てかたの難しさを、2つの事業部の責任者を務めるようになってから再認識しているところです。
組織が成長したぶん、小さい目線のずれが生じると、最終的には大きなずれにつながっていってしまう。その危険感は常に持っていなければなりませんし、事業部の責任者として、そのずれが生じないようにしていかなければならないと思っています。

―特定健診受診率向上事業と健診後勧奨事業には、どんな意義があると考えていますか?

私たちが子どものころに、学校で「健診を受けましょう」、「手洗いうがいをしましょう」などという言葉を聞く機会はあったのですが、みんな何となく言われた通りにしていただけで、「なぜそうしなければいけないのか」を正しく理解して、行動に移している人は少なかったと思うのです。
キャンサースキャンは、そんな「なぜ」の答えとなる科学的エビデンスと、そのエビデンスに基づく予防医療の形を示すことができます。
「なぜ」が分からないまま、やみくもに病院に行ったり、健康に良いとされていることを手当たり次第にやってみたりするのではなく、まずは自分の健康状態を正しく把握し、そこから適切な健康行動を起こすこと。それが、予防医療の推進や、世の中を健康にしていくためにとても重要なポイントだと私は考えており、そのきっかけをこの事業で作っていることに、意義を感じています。

―ソーシャルマーケティング本部の部門長、そして2つの事業部の責任者として、仕事で大切にしていることはありますか?

「キャンサースキャンだからこそできること」を常に考えています。
ヘルスケアの会社がたくさん存在する中で、この会社のミッションや事業に共感して集まったメンバーが今ここにいると思っているので、「キャンサースキャンだからこそこれができる」、「キャンサースキャンの社員だからこう考える」、ということを常に意識して業務に取り組んでいく姿勢が、とても大切だと思っています。

林 佳菜子ソーシャルマーケティング本部 カスタマーオペレーション シニアプロジェクトリーダー